プライベート・スカイ
もう、何もかも全てから逃げたかった。

透依を失うのが怖いから真相を確かめられない。

睡眠薬を飲んでも眠れない。安定剤を飲んでも効かない。

もうSweetPainしかなかったの。

これがどんなものだかよく知ってるのに、私…飲まずにはいられなかった。




───苦しい

  苦 し い…



小さな固形物が、私の喉を通る。

それがゆっくり溶けて私の細胞に染み込む。やがて血液に溶け込んで

脳内に達するの──



ふわり

ふわり

ふわり

私の頭の中を浸食していく快楽。クセになりそうな快楽。

やっと呼吸ができたみたい。

やっと透依の顔を思い出せたの…

それが今の私の望み。

ずっと透依に抱かれてる夢を見ていた。









「…レイナ」

透依に呼ばれた気がして、私は目を開けた。

「…透…依」

「俺だよ。レイナ」

ハッとして、私は'現実'を見た。

「か、佳依!?」

夢から覚めると、私は佳依と繋がっていた。その現実が受け入れられない。

「イヤ!止めて!」

暴れて離れようとする私を見ても、構わず佳依は私を犯し続けた。

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