プライベート・スカイ
「きゃっ…!」

突然ドアを開けられて驚いたレイナちゃんが声をあげた。

「ホラ、やっぱ来てんじゃん。お前が行きそうな場所なんて限られてんだよ」

「な、何しに来たのよ?」

「用件なんてわかってるくせに」

「…」

あたしには訳がわからなかった。アズマが何を言おうとしてるのか。

何の用でレイナちゃんを捜していたのか───

「…お前がやったんだな?」

「何を?」

「知らないフリするなよな?お前が何の説明もなく、SweetPainを渡したから

成田美夜は死んだんだろう?しかもご丁寧に大量に薬を残してきたから
レイナは警察に目を付けられた。──違うか?」

「…」

「最初からあの女を殺すつもりだったんだろ?」

「違うわ!私…」

「ね、ねぇ…その…病院で死んだ女性って知り合いなの?」

仲間だったとか?

全然話しが見えなくて、あたしは二人の会話に割り込んだ。

「俺は直接は知らないけどな。あの成田美夜って女は、佳依のアニキの元カノだよ」

「えっ、あの人にお兄さんがいたの?」

「止めてアズマ!言わないで…!」

「お前には嫌う動機が十分あるよな?
佳依のアニキは、青山透依。レイナの今の男だよ」
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