プライベート・スカイ
青山…透依?

「青山って…あの青山さんなの?!」

「…」

レイナちゃんは答えなかった。その代わり顔を手で覆う。

あの『佳依』って人が青山さんと兄弟だったっていうの?


「…青山さんも、売人だったってわけ?」

「違うわ!透依は何にも知らない!」

「──そう。アイツは俺達の仲間じゃない。どういうつもりだったのか、レイナは兄貴に近づいて

そのせいで成田美夜とトラブルになったって聞いたけど」

「佳依が調べてアズマに話したのね…!二人共、全部わかってたのね…」

レイナちゃんが怖い顔をしてアズマに聞く。
だけどアズマは顔色一つ変えずに答えていた。

「当たり前だよ。お前が一人でコソコソやってるからだ。佳依は当然、お前の行動を把握してたさ」

あたしは仲間じゃないからわかんないけど、今になってホントにヤバい人達なんだって思った。

多分、佳依がボスでアズマやレイナちゃんがドラッグを売りさばいていたんだ。

少しずつ見えてきたSweetPain。

だけどわかんない事はまだある。

「いいか?俺達は犯罪を犯してはいなかったんだ。
なのに、お前のせいで成田美夜が死んでSweetPainが警察の手に渡った」
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