プライベート・スカイ
思いもよらない話しが飛び出した。

美夜がレイナに慰謝料請求!?いつの間に?

そして、それが

「オレのせいだったって言うのか…?!」

「透依がちゃんと彼女と別れられなかったから、美夜さんは私に慰謝料請求してきたのよ!」

「そんな事、一言も言わなかったじゃないか!!なんで今になって」

「言えるわけないじゃない!彼女は私を脅迫してきたのよ!?
だけど私が透依を略奪したのは事実だし!後悔なんてしてないけど…」

「…嘘だろ?美夜がお前を脅して慰謝料を請求してたなんて…」

「私を信じてくれないの!?全部本当よ!嘘なんか言ってない!」

信じられない…!

どっちにも裏切られた気分だ。

後ろから、頭を思いきり殴られたような衝撃。

「美夜になんて言って脅されたんだ?」

「…」

「レイナ、もう全部答えろ」

「私を訴えるって。裁判で私の身辺を調べられたらマズイと思った」

「佳依との関係とかか?」

「違うわ…」

レイナは下を向いたまま、首を横に振った。

…怖い。レイナにどんな秘密があるって言うんだ?

「もう…隠せないよね…私と佳依と、佳依の友達は…ドラッグの売人だったの…仲間だったのよ」
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