プライベート・スカイ

「バッカだよなぁー、単純つーかさ、人なんて簡単に動かせるなって思った」

佳依はネットでのやり取りが面白かったのか、思い出しながら楽しそうに話していた。

──そんな佳依を

初めて殺したいほど憎んだ。



信じられない…！

「本気で言ってんの?!本気でそんな事したの!?なんの為に？」

「だってお前、行方不明だったから。ドコかに隠れてるにしてもニュースが気になって、ネットとかチェックするかなーって思ってさぁ」

「だからって私の写真や実家の住所まで晒す？そんな必要ないじゃない！」

「ネットの中のアイツらはさ、ヒーロー気取りなんだよ。レイナに天罰を下したくてストレスたまってたみたいだから、ちょっとだけ情報を与えたんだ」

「貴方が神ってわけね…頭おかしいんじゃない?!何の為に私を捜したの？口封じの為に殺しに来たの?!」

「ぷっ…あはははは！口封じって、マジで言ってんの？」

佳依は私を見て笑いだした。

「何がおかしいのよ」

「二時間サスペンスじゃねーんだよ。
まぁ、お前が自殺しててもよかったんだけど、何を血迷ったか自首とか考えてたなら
警察で全部喋っていいぞって言っておこうと思って」

「…!?」