プライベート・スカイ
それが私とアズマと佳依との出会い。

私を犯してるくせに妙に優しかったアズマ。まるで自分の女を抱いてるかのような丁寧さで、アズマは私を抱いた。

ギュッと私を抱きしめ、頭をなで、時折優しいキスをするアズマに私は極限の中から救いを求めた。

そうしなきゃ壊れそうだった。

対照的に佳依は最悪。私が泣き喚く顔を見てずっと笑っていた。

写メやムービーを撮ったからと脅迫してきた佳依に対して、私はヤケをおこしていた。

やっぱり私の人生なんてこんなもんなんだ。

他人に傷つけられ、身体さえも彼らの欲望のままに犯されて
私は自由に死ぬことすらできないでいる。

『写メでもムービーでも自由に売れば?ただしお金はいただくわよ。逃げようとしたら、どこまででも追いかけて、貴方の生活をメチャメチャにしてやるから!』

'ソーローのくせに威張るな!'
…とは言えなかったけど。

そんな開き直った私にビビったのかどうかはわかんないけど、佳依は私にアルバイトを紹介したの。

それがコレってわけ。

長く付き合ううちに気を許したのか、佳依はベットの上でSweetPainの秘密をよく話してくれていたから

場合によっては殺されるかも…ね。
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