プライベート・スカイ
「青山」

「あっ…中川さん、オレは…」

「中川さんに謝った方がいいんじゃない?」

なんなんだ、この女!

余計な事ばっかしやがって!

「青山くん、反論できないって事はやっぱり嘘なんでしょ?」

「お前黙れよ!!ってかちょっと表に出ろ!」

ムカつくー!

ここで殴ってやりたいのをガマンして、とりあえず外で話しをしようと思い
レイナを腕を掴み引っ張った。

「ヤだ!!離して!!ちょっと、いい加減にしてよ!!!!」

嫌がるレイナは

手元にあったグラスを掴むと、中にたっぷりと注がれていた酒をオレにブチまけた。





  バシャアッ





「レイナ!!何してるんだ!?」

騒ぎに気づいたマスターが慌てて飛んできた。

オレはムカつき過ぎて言葉にならなかった。

「お客様!申し訳ありません!!」

「…なんなんだよ…」

「誰かタオルを!!レイナは裏に連れていってくれ!!」

レイナは他の女に無理矢理連れて行かれた。

ムカつくから顔も見たくない!!

最初にオレが悪かったにしても…なんでこんな目に遭うんだよ!?

スーツは濡れちゃうし!

「高かったんだぞ、このスーツ!なんなんだよ、あの女は?!」
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