Cross
スーツを着終わった伊藤さんは

「そろそろ行こうか」

着替えをすました私もうなずいた


私の肩を抱く伊藤さんの腕には上品にダイヤがちりばめられている高級な腕時計


着ているスーツもきっとどこかのブランド品なんだと
素人の私にもわかる



伊藤さんは40代半ばというところで
この辺りでは有名な会社の社長をしている

私を買っている客の1人


ホテルをでた私に伊藤さんは
「また頼むよ」
そういって自分の車に乗り込んだ


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