Cross
そうこうしているうちに
講義終了のチャイムが鳴った


今まで静まりかえっていた教室がざわざわとしている
みるみるうちに空っぽになっていく教室


俺も帰りの準備を始める。


「佑介〜どっか寄って行かない?」
桃花が言った


「いいね〜どこ行く?」
亮はのりのりで言った


「亮は誘ってないっての」
桃花はうざいと言わんばかりの目つきで亮を睨む


「いいじゃん桃ちんのケチ〜」

「桃と佑介の邪魔しないでよね〜!!」


またまた桃と亮のじゃれあいがはじまる


俺はプリントをかばんにしまいながら
「ごめん!!俺今日はレポートたまってるからパス!!」

顔の前で手を合わせて言った。


「え〜レポートなんていいじゃん〜」
桃がだだをこねる

「レポートかたずけたら飯つれてってやっから なっ?」

桃花をなだめるように言った 


桃花はふくれっ面をしながらしぶしぶ了解した。


< 3 / 66 >

この作品をシェア

pagetop