Cross
俺はそのまま保健室に運ばれた


ー♪♪♪♪


俺は学校のチャイムの音で目を覚ました。
気づかないうちに寝てしまっていたようだ


俺は静かに上半身を起こした
打った所がまだ少し痛い


ガラガラー
保健室のドアが開く音がした


足音はそのまま俺の方に向かって来た


足音の正体は高橋だった

「先生!」
俺の姿を見るなり
彼女の大きな目に涙がたまっていく

「ごめんね…先生…」


彼女はそう言ってうつむいた


「大丈夫だよ…俺が勝手にしたことだし」


「休み時間つかって様子みにきたのに先生寝てて…このまま先生が起きなかったらどうしようって…なんかすごい心配で…」


そう言う彼女の目からは涙が溢れた


そんな彼女の姿に胸の奥が締め付けられるような感覚に陥る

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