Cross
その時保健室のドアが乱暴に開けられる音と共にどかどかと乱暴な足音が近づいてくる


足音の正体は桃華だった


高橋をみるなりすごい形相で睨み付ける


「あんた…」


桃華は勢いよく高橋の腕をつかんだ


「何考えてるの?祐介に怪我までさせて」


「おい桃華やめろよ」
俺の言葉とは正反対に桃華の怒りはヒートアップしていく


「調子にのるんじゃないわよ!!」


今にも殴りかかりそうな勢いで桃華は声を荒げる


「ここで何してるの?早く出てってこれ以上祐介に近づかないで。これ以上祐介を苦しめないでよ!」


「私はただ心配で…」
高橋の言葉に更にヒートアップした桃華は

おもいっきり高橋の頬に平手うちをした


「やめろって!!」
桃華を押さえつけた

それでも桃華はおさまらず腕を振り上げようとする

俺は腕を掴んでとめる

「いい加減にしろよ!!」
< 64 / 66 >

この作品をシェア

pagetop