愛のある日々
「まずは彼に自分のことを印象付けるために話しかけなきゃね!!」



やっぱり顔と名前ぐらいは覚えてもらわないと話にならないからなぁ。



『うん!!そのための作戦っていうのはあるの?』



沙希はまた自信満々に答えた。



「もちろん!!彼頭いいみたいだからこの手が使えるんだよね~。」



私はちょっと身構えながらも聞いてみた。



『どんな手なの?』



「よく聞いてくれました!!」



『それ聞かなきゃ意味ないからね。』



と呆れた様子で私が言うと……



「もう~。そんな冷めてたら上手くいかなくなるよ~。」



と言うと沙希は頬を膨らました。



『ごめん、ごめん。で、その作戦ってどんなの?』



「彼に授業のノートを貸してもらうの!!」



……えっ!!



『いきなり!?』



私はかなり驚いてしまった。

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