僕は…あたし!
「よっ!」
扉の向こうには、康がいた。
お風呂上がりみたいで髪が濡れていて眼鏡をしていない。
さっきまでの印象とは、違う…。
美男子!
『康!
どーした?』
「あぁ。
仁が俺のルームメイトと話が盛り上がっちゃってさ〜。
長引きそうだから今日、俺は仁の部屋に泊まろうかと思って!」
『そうなんだ〜。
仁、帰ってこないから心配しちゃったよ。
どーぞどーぞ、上がって!』
「お邪魔しまーす!」
『どーぞ!
ねぇ、康のルームメイトって誰?』
あたしは、歩きながら聞いた。
「櫃貝だよ!
結の隣の席の。
修と仁は、小学校からの友達で仲良いんだよ。」
『そうなんだ〜!』
あたし達は、リビングの椅子に座りのんびりする事に。
「俺、結のルームメイトになろうかな〜!
こっちの部屋の方が間取り良いし。
結、いい?」
康は、いきなりそう言ってきた。
『え?
勝手に決めちゃってもいいの?』
「おう!
俺、生徒会役員だし。
融通きくの(笑)」
『そうなんだ〜。
特権ってヤツ?
生徒会って凄いな!
そーだ!
僕も生徒会に入りたいんだけど!』