僕は…あたし!





「よっ!」


扉の向こうには、康がいた。

お風呂上がりみたいで髪が濡れていて眼鏡をしていない。


さっきまでの印象とは、違う…。


美男子!



『康!
どーした?』



「あぁ。
仁が俺のルームメイトと話が盛り上がっちゃってさ〜。
長引きそうだから今日、俺は仁の部屋に泊まろうかと思って!」



『そうなんだ〜。
仁、帰ってこないから心配しちゃったよ。
どーぞどーぞ、上がって!』



「お邪魔しまーす!」



『どーぞ!
ねぇ、康のルームメイトって誰?』


あたしは、歩きながら聞いた。


「櫃貝だよ!
結の隣の席の。
修と仁は、小学校からの友達で仲良いんだよ。」



『そうなんだ〜!』




あたし達は、リビングの椅子に座りのんびりする事に。




「俺、結のルームメイトになろうかな〜!
こっちの部屋の方が間取り良いし。
結、いい?」



康は、いきなりそう言ってきた。



『え?
勝手に決めちゃってもいいの?』


「おう!
俺、生徒会役員だし。
融通きくの(笑)」



『そうなんだ〜。
特権ってヤツ?
生徒会って凄いな!


そーだ!
僕も生徒会に入りたいんだけど!』


< 27 / 350 >

この作品をシェア

pagetop