僕は…あたし!
〜修side〜
『…修?
どうしたの?
元気ないよ?』
俺は、声のする方へ顔を上げた。
そこに居たのは、心配そうに顔を覗き込む結だった。
ちゃんと、隠せたと思ったのに…。
皆に心配かけちまって。
かっこわりぃな、俺…。
「…平気。
何でもないから。
ただ、学業と仕事が両立出来なかっただけ。」
そう、俺は結に嘘を付いた…。
知られたくない…
俺が結の事を好きって…
誰にも…
でも、自分がどんどん苦しくなっているのが分かる。
行き場のない想い。
苦しくて、何も手につかなかった。
それで、この結果…。
悪循環…
まさに、そうだ。