僕は…あたし!
〜蛍斗side〜
実家に帰る準備が整った俺は、最終チェックで部屋の巡回をしていた。
会長は、寮の管理も任されていて結構、面倒くさい。
でも、今年の冬休みは全員帰郷だから助かる。
少しでも残る生徒がいれば、毎日見に来なくちゃいけないからな。
次々とチェックしていく中、仁と修の部屋へたどり着いた。
ガチャ…。
あら?
鍵、あいてるし。
まだ、残ってんのか?
「お〜い!
仁〜、修〜!」
俺の呼び掛けに誰も反応しなかった。
俺は、個室を覗いてみた。
すると、湿っぽい雰囲気を醸し出す修がいた。