僕は…あたし!



「只今。

ご馳走、楽しみだな!」


パパは、そう言うと嬉しそうにリビングへ歩いていった。


「ただいま〜。

結…

いや、何でもない!

やっぱり、女の子の格好が一番似合うな!」


お兄ちゃんは、途中で何か言いかけて違う話題をふってきた。


??

何だろう?


あたしは、あまり気にせずお兄ちゃんとリビングへ行き席に付いた。


「お帰り〜!

結と二人でご馳走作ったのよ〜!

さ、頂きましょ。」


家族、皆が揃ったダイニングテーブル…


嬉しくて嬉しくて涙が出そうになった。


記憶には、ないけど又こんな風に食卓を囲めたらいいなぁ。


願わずには、いられない…。


あたし達は、頂きますをして食事にありついた。



< 326 / 350 >

この作品をシェア

pagetop