僕は…あたし!





でも、康が言ってくれた言葉…嬉しい…。


あたしの目からは、勝手に涙が出ていた。



『…言ったら…嫌われる…。
後ろめたかったし…。
まだ、ちゃんと話せないけどいつか話すから…。

…待っててもらえるかな…?』




康は、ため息をついた。



「誰にだって言えないことの1つや2つあるよ。

まぁ、言いたくなったら聞くさ。

後ろめたいからってあんな態度とんなや。


寂しいだろ?」




康は、また優しい口調に戻る。



『ごめん…
ごめんな…。

取り合えず…どいてもらっていいかな…?』



体勢が恥ずかしかったあたしは、康に小声で言った。


「わ!
わりぃ。」


康は、慌ててベッドからおりた。




あたしは、涙を拭いた。




皆、ごめん…

でも、心配してくれてありがとう…。


< 87 / 350 >

この作品をシェア

pagetop