Leave a prove
回りからは拍手喝采と祝福の言葉が舞い、俺は急に恥ずかしくなってしまった。

よく考えたらこんな大衆の面前で舞台みたいなことをしちまったんだから。

真紀も恥ずかしいのだろう俺の胸に顔を埋めている…今の俺はそんな真紀の仕草すら愛しく感じてしまってるんだけどね。

「全く…私何て完全に蚊帳の外じゃない…こっちが聞く前に決める何てヒドいんじゃないの春貴」

…完全に忘れてた。

そうだよ!確か今はタダのアピールタイムだったんだ…。

「サクラ…ごめん」

「謝らないでよ…惨めになるじゃない……でも何だかスッキリしたわ!自分の気持ちしっかり言えたし…悔いはない!!あと真紀ちゃんさっきはぶっちゃって本当にごめんなさい」
サクラは真紀に深々と頭を下げた。

真紀はそんなサクラを見て慌てながら

「別にもう痛くないし平気だからいいよ!」
と言った。

「良くないわ!理由はともあれ一時の感情で手を出したんだから…だから真紀ちゃんも私を殴って」

「えっ!?そんなことダメだよ!出来ない」

「それじゃあ私の気が済まないの…だからお願い」
< 74 / 141 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop