Leave a prove
そこまで言われて流石に黙ってしまった真紀だったが

「…だったら一つお願い聞いて貰えないかな??」

と提案した。

虚を突かれたサクラだったが不思議に思いながらも

「なに??」

と聞き返した。

真紀はそれはねぇと前置きを置いてお願いを口にした。

「私の友達になって欲しいの!何かサクラちゃんとは仲良く出来そうな気がするし、私に無いものいっっぱい持ってるから色々と教えて貰いたくて…ダメかな??」

サクラは豆鉄砲を食らった顔をしていた。

けどすぐにクスッと笑い笑顔で。

「いいわよ」

と言って真紀の願いを受け入れた。

そうなんだよな!俺の知ってるサクラってこんな感じの女だったよ。

だから俺もギャル系だけど嫌いじゃ無かったんだ。

その後はもう凄かった。

真紀には友達が泣きながら祝福し、俺には直輝のエルボーと拳のヘッドロックという祝福を受けた。

他の野次馬からも祝福を受け、廊下でガン飛ばしてきた奴には「感動した」と言われ、菊地先生は満足そうに頷いていた。

…居たのかこの人。

それからも色んな人に祝福を受けていたが、チャイムがなったので教室に帰ることにした。
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