Leave a prove
俺は出来るだけ音を立てないようにドアを開け、静かに彩香の部屋に入った。

真っ暗では寝れない彩香はいつも豆電球だけつけている。

俺は部屋の電気をつけた。

寝ている彩香はこれぐらいじゃ起きないからな。

彩香が寝ているベットに近付いてそっと顔色を見てみる。

朝見た時よりは顔色良さそうだな。

俺は汗で少し濡れている彩香の前髪を手でよけて、おでこに触った。

「…熱はまだあるか…そういえば頭痛がヒドいって言ってたな」

時折彩香が苦しそうな顔をしている…

「…お兄…ちゃん??」

…起こしちまったか??

「…具合はどうだ??」

「うーん……すぅ…すぅ……」

…寝てる…寝言か。

「あぁぶねぇ…起きたかと思った…まぁこれぐらいじゃ起きないよな…っ!!」

彩香を起こさずに済んだと思って安心していたら…携帯が鳴ってしまった。

部屋に置いてくれば良かった!!
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