Leave a prove
急いでポケットに入ってる携帯のボタンを押して音は止めたけど…

「…お兄ちゃん??…どうしたの??」

…まぁそうだよね。

自分の不注意とこんな時にメールを送ってきた奴のことを恨みながら溜め息をついた。

「起こす気はなかったんだけどな…具合はどうだ??」

「まだちょっと気持ち悪い…様子見に来てくれたの??」

彩香はちょっと辛そうな顔をしながらも笑顔で答えてくれた。

「あぁ…寝てたのに起こしてごめんな…」

俺は彩香の頭を撫でてあげながら謝った。

「うんうん…心配してくれてありがと…何かねぇ…お兄ちゃんに頭撫でて貰うと……落ち着く…」

気が付くと彩香の目が少しづつ閉じかけている。

「起こしてなんだけどもう少し寝ないとダメだな」

「うん…でも寝汗が気持ち悪い…シャワー浴びたいなぁ」

彩香は少し顔を歪めながら俺に聞いてきた。

「普通にダメだな」

「…言うと思ったぁ」

彩香がブーブー言いながら文句を言っている

…そんな顔してもダメだ
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