Leave a prove
影ながら毎日俺達の支えてくれた友里は、間違いなく俺達の仲間だ。そして、俺達は友里に感謝の気持ちを忘れてはいけない。

俺の言葉を聞いた友里は、一度ニコっと笑うと、小走りをしながら、俺の隣に入ってきた。

「おーい友里さん?普通俺の隣に来るもんじゃないかい?」

その様子を見ていた直輝は、自分の隣を指差しながら、友里に訴えていた。

「気の利かない男の隣になんていかないわよ」

友里はそう言うと、皆と同じ様に、俺の肩に腕を回し、前傾姿勢の形をとる。

「そんなぁ…俺だって友里に声をかけようと思っていたのにぃ…」

直輝はそう言いながら、少しいじけた様子を見せる。その直輝の様子に皆が、一様に笑いだした…。

「よぉし!ここは、キャプテンに気の引き締まる言葉を頂こうか!」

皆が定位置に着いた時、菊池先生が、円陣の合図を俺に頼んできた。

円陣の言葉か…あんまそういうの得意じゃないけど。

仕方ないか…。

「えぇっと…前回、俺達は全国大会初出場という、快挙をやった。学校の先生や、クラスメイトには凄いと褒められたが、俺は決して満足出来なかった」
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