Sugar×Beast


声の主は

大体、見当がつく。



無視だ。

無視。




何事もなかったふりをしてスタスタと歩き始めた。




「おーい悠季っ」


うぜぇ


「悠季ぃ」


さっさと消えろ



「流莉ちゃんと付き合ってんの?」




ピタりと足を止めた。


しつこいんだよ



「礼に話すこと何もねぇから」



「否定しないんだ?」




振り返ると


ニヤリと笑う礼がいた。



コイツ絶対、何か企んでる。




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