Kiss Kiss Kiss



新しい先生…かぁ…どんな人かな…




そう、この時はこんな程度にしか思ってなかったんだ。この時は…




まさか先生が大好きになるなんて、考えられなかったから──────




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「ただいまぁー、ママいるー?」




家に帰り、土曜日の明日バドミントンの練習試合があることをママに知らせようと走ってリビングに行く。



「希美、お帰りなさい!どうしたの?」




リビングに行くと、すでにママはキッチンに立って夕食の準備をしていた。




「手伝うよ。
あ、明日ねバドミントンの練習試合あるから行ってくるね」




「わかったわ〜、壱也と愁ちゃんにも言っておくのよ?」



「はーい」




壱也って言うのは私のパパ。ママはいつまでたってもパパのことを名前で読んでるんだ。




うん…なんか果てしなくバカップル…




愁ちゃんって言うのは、大学一年生の愁吾お兄ちゃん。かっこよくて優しいんだけど、ちょっとシスコン…



ちなみにうちの家では、私がどこにいつ出掛けるかみんなに言わないといけない。




心配してくれるのはありがたいんだけど、度がすぎるとちょっと…ね…




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