Kiss Kiss Kiss



私がそう言った途端、榊原先生の隣にいたおじさんが笑い出した。




「はははっ、奏が先生なぁ…笑える…」




「うっせーよ親父…悪いな希美。」




お…親父!?
ってことは…あの人が大手航空会社の社長さんなんだ…




「あ、いえ…先生なんでここに…?」




そう私が聞くと、パパが口を開いた。




「榊原と家はこれから共同で本格的に事業を始めることになったんだよ。
そのトップを仕切るのが俺と奏になったから、
まぁ…今日はただの顔合わせだな。」




じゃあ後々先生は…跡継ぐんだ…




「ということで、これから頻繁にここに来るから。
よろしくな、希美」




「あ…はぁ…」




返事をひながらも、私の脳裏にはある一つの疑問が抱かれていた。




先生が榊原の会社を継ぐのなら、別に保健室の先生なんかにならなくていいはず…




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