Kiss Kiss Kiss
「おはよー希美」
「おはよう、亜未…」
次の日、先生のことを考えすぎて、中々眠れなかった。
おかげでテンションはがた落ち…
「何?希美、元気ないね?どうかした?」
「んーん…ただの寝不足だから、大丈夫!」
そんな他愛もない話をしていると、チャイムが鳴った。
いつものように扉が開き、いつもの先生が入って来る。─────はずだった───
だけど、入って来たのは、いつもの先生ではなく、“あの”榊原先生だった───
「えーと、今日から担任の谷島先生がある事情でしばらく休む。
その間の担任になった榊原だ。
よろしくなー」
な………何!?
そんな話、昨日はしてなかったじゃんっ!