Kiss Kiss Kiss



「失礼しまーす…って誰もいない…」




私は緊張感が抜けて、近くにあった椅子に座った。




「へぇ…早いじゃん。」




その声に私は後ろを向いた。



会議室のドアを閉めて、中に入ってくる先生。




「早いじゃんって…先生が呼んだんじゃないですかっ」




ほっぺたを膨らませていると、今までにないくらいの笑みで、私のほっぺたを突っついた。




……先生ってこんな顔もするんだ…




なんか意外…




私はその幼く可愛い先生の笑みにしばらく見とれていた。




「お前、可愛いな……」




「なななな、何ですかいきなりっ」




見とれていた私を見て、その一言…




もうその時点で、心臓はドキドキしていて、この感情を抑えるのに必死だった。



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