Kiss Kiss Kiss
「んで、本題なんだけど、各クラスに担任補佐っているだろ?」
「…?…はぁ…まぁ…いますけど」
「それ、希美がやってくれないか?」
真剣な顔で言う先生。
「………いいですよ。でも補佐役って確か…」
「あぁ、クラス委員長の浅田も一緒だ。」
浅田有吾…めっちゃ真面目で、成績優秀。それに性格も良く、顔も整っててすっごくモテる。
浅田君に近づいたら、絶対女子になんか言われるんだよね…
……頑張るしかないか…先生の頼みだし…
「それじゃ、よろしくな。今日家に行くから。またな…秋山」
会議室のドアが閉まり、先生が出て行った後、これからのことを考えてため息をついて、私は教室に戻った。
「希美ー!次体育だから休むでしょ?」
亜未が教室の奥で手にジャージを手にして言った。
「うん。後1週間の辛抱だよ」