Kiss Kiss Kiss



私は言われた通りにブーツを履いた。



すると途端に手にあらかじめ選んであったアクセサリー、バッグ…その他もろもろを持ち、お店から出た。


「あっ綾乃さん!お金っ!!!」



「大丈夫。あのお店、私がプロデュースしてるから。それに壱也さんのカードなんて使えないわ。今日は全部、私にまかせてね♪」



そうにっこり笑った綾乃さんは今までで一番輝いている…ような気がした。



それからはと言うものの、メイクをし直され。トップコートしか着けていなかった爪はキラキラにネイルアートされ……



ストレートだった髪も緩やかなカールにセットされて、気付けば夜の7時になろうとしていた。



つ………疲れた…



全てが終わり、大きな鏡の前に立たされた。



なんか、私じゃ…ないみたい…



「希美、すっごくかわいいわ…後はあなた次第!頑張りなさいよ!」



頑張る?私、この後なにかあったっけ…?



「綾乃さん、どういうこと…」



どういうことですか?という私の言葉はこの大きなビジネスホテルの一室のドアの音でかきけされた。





「王子さまの











































お出ましね。」














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