Kiss Kiss Kiss

王子様とお姫様




開いたドアに視線を移す。




「……………っ………」




なんで…っ



「せん、……せ……」



フッと微笑んだ榊原先生は見事にブランド物のスーツを着こなしていて、



どこをどう見ても先生なんかじゃなくて、………



私は顔が熱くなって、見惚れていた先生から目を反らす。



「富永さん、今日はありがとうございました。」



「別にいいわよ。このあとにアンタにとられるのは嫌だけど。」



笑っているのに嫌みたっぷりに言う綾乃さん。



え……笑顔がこわい…



「あなたから取り上げるつもりはないんですけどね…」



なんて苦笑いをする先生。


さっきから何の話ししてるのか、さっぱりわかんない!!



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