イジワルな恋人



「……っ、」


抱きついたままのあたしを、亮が抱き上げた。


そして、ベットにあたしを降ろして……、

優しく見つめる。


「……怖かったり嫌になったら言えよ?」


あたしが頷くのを見てから、亮が優しくキスをする。


「……んっ…、」


次第に深くなるキスに、吐息が漏れる。

じっくりと長いキスをしていた亮の唇が、耳や首筋へと移動して……落ちていく。


「ぁっ、……やっ…ん、…」


思わず出てしまう声が恥ずかしくて、両手で口を塞いだ。


それでも身体中に落ちてくるキスに……、

耐え切れなくなって目を閉じる。




< 377 / 459 >

この作品をシェア

pagetop