イジワルな恋人
【亮SIDE】
女なんてどうでもよくて、誰でも同じだって本気で思ってた。
……だけど、奈緒に会って。
気が強いのに、すぐ泣く瞳とか。
強くてきれいな真っ直ぐな意思とか。
呆れるほどに純粋なとことか。
俺を見て、微笑む笑顔だとか……。
近づくにつれて知っていった奈緒に、どんどん惹きつけられてた。
奈緒が、代わりのきかない存在になった。
一番大切な存在。
誰にも渡したくなくて、誰にも触れさせたくなくて……。
俺だけのモンにしたかった。
奈緒が笑う時も。
泣く時も。
どんな時でも、隣にいたい。
俺以外の男の隣にいる奈緒なんか、想像もしたくない。
奈緒は、俺がこの手で幸せにする。
奈緒に逢って……俺が、本当の幸せを感じたから。