◆~恋色模様~◆
.★*゚ひだまり模様゚*★.
私が水をひいてる間に、日向くんがひまわりをシチューに立て掛けてくれる。
私のせいでこんな風になっちゃったのに、日向くんが助けてくれるなんて。
それに私なんかより全然落ち着いてるし、テキパキやってくれてる。
なんで育ててるハズの私より、日向くんの方がしっかりしてるんだろう…
私って本当、ダメ……
「小林さん、どうしたの?」
「え?」
「だってひまわりの水やり忘れるなんさ、小林さんらしく無いじゃん?」
「そ、れは……」
日向くんのこと考えてて忘れてたなんて言えないし…。
どうしよう……
「ちょ、ちょっと…ね?」
「そっか。
人それぞれ事情はあるもんな。
しょうがないよね」
そう言ってニッコリ笑う。
日向くんは優しい。
すごく優しい。
でもそれが時々苦しくも感じる。