◆~恋色模様~◆
.★*゚ひだまり模様゚*★.
「私の寂しさなんて、阿部くんみたいにみんなに囲まれてる人にはわかんないよ!」
声が震えてる。
体も震えてる。
視界だってぼやけてる。
もう嫌だっ!
「小林さん!?」
走り出した私は止まらなくて、そのまま家に戻る。
親は家にいることは無いから、部屋に戻り涙を止めることなく流し続ける。
私の気持ちなんかわからない癖にっ
そんな
“寂しくない?”
なんて言わないでよ!!
そんなの寂しいよ、寂しい!
すごく……っ
だけどそんなこと言っても、日向くんにはわからないでしょ?
日向くんは私とは別世界の人なんだから。
わかんないのに、そんなこと言わないでよっ
聞かないでよ……っ
1番寂しいから遠い人が、そんなこと……。
私の気持ちがわかんないのに、そんなこと……。