◆~恋色模様~◆
.★*゚ひだまり模様゚*★.
「結構伸びてきたなぁ。
そのうち、私の背も追い越されちゃいそうね。
ね、ひまわり。
昨日は同じクラスの女のコがバイバイって言ってくれたの。
すごく嬉しかったんだぁ」
ひまわりを育ててるのは、ひまわりが好きだから。
だってひまわりって、見てるだけで不思議な気分になってくるもの。
優しくなれるような、愛しいような。
私にも元気をくれる気がするの。
それはまるで、日向くんのように。
「あっれー? 小林さんだー」
「えっ?」
わわわっ
ひ、日向くんっっ!!
私の背後からひょこっと出てきた日向くんは、ひまわりを色んな角度から見始める。
小さな子供みたいな行動。
でも、そんな日向くんも可愛いな。
「この花小林さんが育ててるの?」
「え、あ、は、はい」
「結構でっかいね」
関心したようにそう言ったかと思えば、自分の身長とひまわりの高さに手をいったり来たりさせている。