サプライズで彼女の家に行ったら知らない男とキスしてた
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で、俺は、6:55にあかねのマンションに着いた。
自分のアパートに寄ったのは、文字通り“荷物を置くだけ”になってしまったから、服もそのままだけど。
教習終了祝いにもらった、なんかキリンっぽいキャラクターが乗ったミニカー。(あかね、こういうの好きだから持ってきた)
長野のおみやげ。
あかねに頼まれてたご当地キティちゃんのシャープペンシル。
それらを全て抱えて、俺はインターホンを鳴らした。
「はい、崎山です」
「あ……俺だけど」
「おう!悪いけど、あとであかねん部屋まで行くから、先に行ってて」
「え?」
「感動の甘ーーーい再開くらい二人っきりでやりなよ」
「………」
「じゃ、開けるから」
ガチャ、と乱暴にインターホンが切られると同時に扉が開いた。