現代アリス∞
開きかけた口を動かしもしない私を見てヒカルは不思議そうな顔をする。
暫くしてはっと何かに気がついたみたいに顔を真っ赤にした。
「ご、ごめん!また俺おかしな事言った?」
もしかしてこの人って
「実は俺さ、人の心の声が聞けるんだ」
きっと・・・その瞬間から私はもうすでに”不思議の国”に迷い込んでいたんだ――・・・
バイトが終わって、家に着いたのは11時過ぎ
良い子はもうとっくに夢の中にいる時間だ。
だからと言ってこの時間に寝ていない子が悪い奴って訳でも無いのだけど。
もしかすると私も夢を見ているのかも知れないな・・・
家に着くまでに何度考えたことか
『人の心の声が聞けるんだ』
おとぎ話じゃあるまいし
そんな夢みたいな事・・・とは思ったけど、実際ヒカルは私の心の中を読んでいる。
しかも2度も。
よくテレビで言っている『超能力者』みたいなものなのかな
パジャマに着替えて私は布団に潜り込んだ
なんか、明日バイト行きづらくなっちゃったな
休んじゃおうかな・・・
そんな事を考えているうちにいつのまにか深い眠りについていた。
その日私は夢を見た。
ここ何年か夢なんか見てなかったのに・・・
夢の中のそこはとっても不思議な場所だった。
時計を持った慌てもののうさぎにのんびり屋の帽子屋さんとしましま模様の意地悪な猫。
何人もの人を死刑にして暇を潰すトランプの女王にトランプの兵士達。
遠くから誰かが優しい声で囁いている
『さあ、お逃げなさいアリス。ここは君の様な子が居るべき場所ではないんだよ』
暖かくてとても良い匂い
遠くで何かが光っていてそれが少しづつこっちに近づいてくる
眩しい・・・
「朝かぁ・・・」
カーテンの隙間から光が射している
軽く伸びをして目をこする
これだけ外は明るいのに実際時間はまだ6時にもなっていないと言うこのオチ。
もう一度寝なおそうかと布団に潜ってみてもなかなか眠れない。
だいたい私は朝型の規則正しい人間なんだし。
仕方なく制服に着替えいつもより早めに登校する・・・っと言ってもこんな時間に学校へ行っても暇なだけなのでちょっと寄り道。
暫くしてはっと何かに気がついたみたいに顔を真っ赤にした。
「ご、ごめん!また俺おかしな事言った?」
もしかしてこの人って
「実は俺さ、人の心の声が聞けるんだ」
きっと・・・その瞬間から私はもうすでに”不思議の国”に迷い込んでいたんだ――・・・
バイトが終わって、家に着いたのは11時過ぎ
良い子はもうとっくに夢の中にいる時間だ。
だからと言ってこの時間に寝ていない子が悪い奴って訳でも無いのだけど。
もしかすると私も夢を見ているのかも知れないな・・・
家に着くまでに何度考えたことか
『人の心の声が聞けるんだ』
おとぎ話じゃあるまいし
そんな夢みたいな事・・・とは思ったけど、実際ヒカルは私の心の中を読んでいる。
しかも2度も。
よくテレビで言っている『超能力者』みたいなものなのかな
パジャマに着替えて私は布団に潜り込んだ
なんか、明日バイト行きづらくなっちゃったな
休んじゃおうかな・・・
そんな事を考えているうちにいつのまにか深い眠りについていた。
その日私は夢を見た。
ここ何年か夢なんか見てなかったのに・・・
夢の中のそこはとっても不思議な場所だった。
時計を持った慌てもののうさぎにのんびり屋の帽子屋さんとしましま模様の意地悪な猫。
何人もの人を死刑にして暇を潰すトランプの女王にトランプの兵士達。
遠くから誰かが優しい声で囁いている
『さあ、お逃げなさいアリス。ここは君の様な子が居るべき場所ではないんだよ』
暖かくてとても良い匂い
遠くで何かが光っていてそれが少しづつこっちに近づいてくる
眩しい・・・
「朝かぁ・・・」
カーテンの隙間から光が射している
軽く伸びをして目をこする
これだけ外は明るいのに実際時間はまだ6時にもなっていないと言うこのオチ。
もう一度寝なおそうかと布団に潜ってみてもなかなか眠れない。
だいたい私は朝型の規則正しい人間なんだし。
仕方なく制服に着替えいつもより早めに登校する・・・っと言ってもこんな時間に学校へ行っても暇なだけなのでちょっと寄り道。