いつになったら・・・

初めまして

貴方と初めて会った あの日から多分私はずっと貴方を見ていた。
決して許されない恋愛をわざわざ選ぶ人はそれほどいないと思う。だけど私は本当にあの人が大好きなんだ。
『康介です。よろしくお願いします。』と挨拶した貴方は眼鏡の奥に美しい瞳を輝かせていた。

教師という立場の康介は生徒全員を美しい瞳に映し私なんかに感情一つ向けてくれない。


初めて会ったのは、学校の中で、数学の先生が育休産休で休む代わりに教えるため赴任してきたのだ。バスケ部の顧問を一緒に受け持った康介はルールもあやふや・・・。そんな時バスケ部の助っ人として誘われた私は顧問の加藤先生の必死さに圧倒され誘いを受け入れることに・・・これが私の運命を揺れ動かすことに。




『小百合さん、バスケやってみません？』
笑顔で部活中の私に話しかけてきた加藤先生は返事を待っているみたいだ。『なんで私なんですか？』
と聞くと
『小百合さんは持久力あるから大丈夫！』
何を根拠に言ってるのか分からないが康介と加藤先生を裏切ることはできなかったため「はい・・・」と言うことになった。