さみしいよダーリン★

思い

｢ど･･･同棲･･････？｣



あまりにも突然で思考が停止してしまった。




｢あぁ。少し前から考えてたんだ。でも、なかなか話せなくて･･･｣



澄人はキュッと抱き締める力を強め、続けた。



｢俺にお前の淋しがりやが移ったらしい。デートから帰るときとか、電話を切ったときに、いつも"淋しいな"って思うようになったんだ。｣



淋しい。それはあたしだけじゃなかったんだ。



澄人もそう思ってくれてたことが何よりも嬉しかった。



｢うん。あたしも淋しいよ。いつも一緒にいられたらってすごく思うの。｣



後ろを振りかえると、澄人は"俺もだよ"って言ってくれた。



｢それに、今日みたいな誤解を招くこともなくなると思うんだ。｣


｢うん。そうだね。うん、いいよ。同棲。｣



そういうと澄人はとっても嬉しそうな顔をしてあたしの額にキスをした。



｢はぁ〜･･･断られたらって、すごく怖かった。よかった。｣



本当に心底安心した様子の澄人にあたしはちょっと笑ってしまった。





｢それじゃぁ、今度歌乃のご両親に合わせてくれないか？｣


｢え？｣



両親？！



｢え、じゃなくて。歌乃のご両親にまだ会ってないじゃん俺。だから、会って俺のこと知ってもらって同棲を許してもらう。これが普通だろ？｣


｢あ･･･そっか。そうだね。｣



ビックリした。もう結婚の話でもするのかと思っちゃった。



｢いいよ。そしたら、いつがいいかな？｣