さみしいよダーリン★

安心

ガチャ───────────



「ほらね、言った通りでしょ?」



社長室から出ると、待ち構えていたのは、秘書の進河だった。



「はぁ・・・あんな小娘より、あたしの方がよっぽどいい女だと思うんだけどぉ?」


「ホント、こりない女。言っておくけど、今後彼女にまた妙なことしたら、あたしも黙ってないわよ。」


「まぁまぁ、気に入っちゃって・・・。」


「彼女は純粋で優しい子なのよ。傷つけないであげて頂戴。」


「わかったわ。それにもうあの男にも飽きたし。他で見つけるわ。」


「そうすることを勧めるわ。」




そう言われ、辰美は自分の部所に戻った。









泣いても、あたしに落ちない男なんて初めて見たわ。




あーあ、玉の輿に乗りたかったのに。



年下だけどね。




もう、いいわ。














< 36 / 124 >

この作品をシェア

pagetop