さみしいよダーリン★
それからあたし達はすぐに下に降りていった。



するとお母さんが、お茶を出してくれていた。



お父さんはソファーに座っている。




二人でお父さんの向かい側のソファーに座った。



お母さんも座ったところで、澄人が口を開いた。



「改めまして。ご挨拶が遅くなりまして、申し訳ありませんでした。8ヶ月程前から、歌乃さんとお付き合いさせてもらっています。桐生澄人と言います。」


「歌乃の父です。」


「母です。まさか、本当に彼氏を連れてくるなんて、思わなかったわ。」



お母さんはフフッと笑った。



澄斗は「ん?」と言うような顔をしている。



無理もないよね。



あの時あたしが実家に帰っていたこと知らないんだから・・・




「あのね、すみ」


「で、今日はただのご挨拶だけ、かな?」



お父さんがあたしの言葉をさえぎった。



「あ、いえ。実は、今日は歌乃さんとの同棲を許して頂きたくて、伺いました。」



お母さんは、「あらっ」と口を開けて、驚いた。



まぁ、それもそうだよね。



つい3ヶ月前に帰ってきた娘が、今度は同棲を許してもらいに帰ってきたんだから・・・



「・・・・・・・・・・・」



お父さんは背もたれによしかかり、溜め息を吐いた。



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