さみしいよダーリン★
「なぁ。」


「うん?」


「今日は、俺が下でもいい?」


「・・・・・・・うん。いいよ。」



下って、どういうこと?と一瞬思ったが、すぐに分かった。



了承すると、澄人はあたしの胸に顔を埋めて、抱きしめた。



これだと、必然的にあたしの頭の方が上に来るのだ。



「歌乃の胸は柔らかくて温かいから好き。」


「もう。今日の澄人は甘えん坊でエッチだね。」


「今日だけじゃない。いつも。」



そういうと、あたしの胸に手を置いて揉み始めた。



「あ・・・ちょ。ん・・・澄人ぉ?」


「そんな甘い声で呼んでも、逆効果なだけだぞ。」



そう言ってからすぐに、"でも"と言って手を離した。



「今夜は止めておこう。歌乃の体が可愛そうだからね。」



そういう優しさは、いつも変わっていない。



自分勝手にならず、いつもあたしを第一に考えてくれる。



「ありがとう。」



あたしは澄人の頭を抱きしめた。



「フッ たまには逆になるのもいいかも。」



と言って、澄人はあたしの胸の中で、眠りに堕ちた。




澄人・・・なかなか恥ずかしくて言えないけど、あたしも澄人と同棲出来て嬉しいし



あたしだって澄人と一つになりたいと思ってるからね。




あたしは、澄人の頭に一つキスをすると、目を閉じた。



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