さみしいよダーリン★

澄人SIDE〜欲求不満

禁欲生活6日目───────



ようやく


ようやく


残り2日になった。



あの日、歌乃に宣言されて以来、俺の欲求は増すばかり。




「社長、仕事に集中して下さい。」


「わかってる。」



あ〜・・・昔の俺はどこへ行ったんだ?



歌乃と出会って、付き合ってからは何だか尻に敷かれているような・・・



歌乃にも、進河にも・・・



「社長、鼻の下が伸びてます。」


「はっ!?違うから!」


「必死になっているということは図星ですね。歌乃さんのことを考えていたのですか?」



こいつ、カマ掛けやがったな。



「まったく・・・公私混同はいけませんと30分前にご忠告したはずですが。」


「う"・・・・・・」



30分を強調して言う進河に俺は黙り込むしかない。




あ〜も〜・・・駄目だ。



歌乃に触れたくて仕方がない。



《ちゃんと我慢してるから、今日から禁欲は解除してもいいよ。》



妄想の中の歌乃はこう言ってるんだけど、ありえるはずもなく。




俺は妄想をかき消すように、首を振って仕事に戻った。





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