さみしいよダーリン★
あたしが言い掛けた時、澄人が口を開いた。



「俺、焦ってたのかもしれない。」


「え?」



焦ってた?



「歌乃に、結婚を不安に思ってるって言われた時、正直・・・目茶苦茶焦ってた。」



苦笑いをしているけど、眉毛は大分下がってる。



「まぁ、最近は結婚のこと前向きに考えてくれてたみたいだけど、それでも・・・自身がなかった。」



澄人・・・・・・



俯いたまま、こっちを見ようとしない澄人。



「俺が、しっかりプロポーズも何もしてなかったのが悪いから、歌乃に非はないんだ。だけど・・・


一緒に暮らすようになって、朝目覚めた時の寝顔とか、俺のためにご飯作ってくれてる時とか、笑った顔、赤くなった顔・・・


俺に見せてくれてる全部が・・・そのプロポーズでもしも失敗したら、失われてしまう。そう考えただけで、俺は・・・・」



最後の方は、口には出さなかったけど、言いたいことはわかった。



「あたしに赤ちゃんが出来れば、何があっても、澄人から離れていかないと思ったの?」


「・・・あぁ。」



かすれた声で澄人は答えた。




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