さみしいよダーリン★
「知里さん、どこに向かっているんですか?」



隣で、足を組み微笑を浮かべているこの美人さん。



で、あたし達が今どこにいるかというと



「内緒♪あ、垣根さん。もう少し急いで頂けますか?」


「はい。」



垣根さんとは、運転手さんのこと。



そう、今私たちがいる場所は車の中。



それも、いつも澄人の送迎をしてくれている運転手さん付きの。



「もう少しで着くから、待ってね。」


「はあ・・・。」




知里さんに促されて、あたしはもうしばらく外の景色を見ていることにした。










────────────・・・




只今、午後5時を回ったところ。



そしてあたし達が着いたのは・・・




「ゆ、遊園地・・・ですか?」

「そ!!さ、入った入った。」



そう言われるままに、門をくぐった。



だが



「入った入ったって、知里さん、ここやってませんよ!」


「どうして?」


「だってお客さんあたし達の他に誰もいないじゃないですか。しかも乗り物も動いてないし!!?」




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