さみしいよダーリン★
一筋─────・・・



また一筋─────・・・




歌乃の瞳から涙が溢れだした。




「・・・っ・・・す、澄人・・・・」


「歌乃・・・・愛してる・・・本当に。他に言葉が思いつかないよ。」



こんな時に、気のきいた言葉を言えたら、どんなにいいだろうと思ったが、俺には向かないな。



俺が苦笑いすると、歌乃は頭を大きくふった。




「他の言葉なんていらない。ロマンチックな言葉なんていらない。ただ・・・ただ、澄人の本当の気持ちが聞ければ良いの。」



歌乃は涙ながらにそう言った。



ねぇ、歌乃・・・返事は?



俺、これでもものすごい緊張してんだよ?



愛してるんだ・・・



ずっと、ずっと一緒にいたい、そう思ったのは、歌乃が初めてだよ。



お願いだ、俺へご褒美をちょうだい。






























「はい。」







気付いた時には、俺は歌乃を腕に抱いていた。











< 94 / 124 >

この作品をシェア

pagetop