向日葵と太陽の恋
「晴日ちゃんはこの部屋を使ってね。」
と優しく微笑む圭のお母さん。
「ありがとうございます。」
とあたしが言うと圭のお母さんは階下へ戻った。
…麗さん、圭のお母さんにはあたしが来ること言ってたんだ。
「晴日ちゃん、入っていい?」
とドアの向こうから麗さんの声がした。
あたしが返事をするとドアが開いた。
「明日、外回ろっか。」
と笑ってくれた。
多分、気を使ってくれているのだろう。
圭はまだ怒っている。
裏切られたって思ってるんだろう。
だからあたしだけが辛いんじゃないんだ。
圭の方が何倍も辛いんだ…。