天使の梯子~キミとボクの未来~
そんな、朝美が愛おしくて
痛む右腕に腹立ちながら
初めて触れる朝美の肌や、感じる肌のぬくもりと
朝美の全てに接吻をした…
何度も囁かれる
「しゅう…じ…あいしてる…」と
初めて聞いた
朝美の甘い…喘ぎ声を何度も聞きたくて
朝美が感じる場所を探しながら
朝美を抱きしめ…ひとつになった……
「いたい…」
「大丈夫か?」
そうか…朝美は初めてだったんだ…
なのに…俺は…
「ありがとう…」
「えっ?」
「ありがとう…修司…あたし…嬉しい…嬉しいよ…修司」
「朝美…」
嬉し涙を流す朝美を抱きしめ
「オレも…嬉しい」と耳元で囁くと
朝美の胸に顔をうずめた…
「修司…愛してる…」
朝美の細い腕が、オレの心、丸ごと
オレの体を抱きしめた…
生きていて…よかった…心から…そう思えた…