天使の梯子~キミとボクの未来~
キミの涙



ーーーー2ヶ月後ーーーーー……右腕のギブスも取れたオレは


「おぉ~い、修司、早く来い!吾郎がずっと待っているぞ!」


「オォ~分かっているよ!」


「オォ~じゃなくて、はいだろう。子供達が真似するから、オォ~はやめろって言っただろう」

「そうでした……はい。健にぃ。」


「よし。っていうか、修司、いつまで真子に嫌われているんだ?」


「違う。嫌われてない。」

「じゃあ、なんでそんな隅っこにいるんだ?」


「うっ…それは……」

オレの目の前には、まるで怪獣かなんかを見るような目で

柱に隠れながら、オレを横目で見る、真子ちゃんの姿。



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