天使の梯子~キミとボクの未来~
「おねぇ~ちゃん、あそぼう。」
「いいようぉ~真子ちゃん。なにして遊ぼうか?」
「うんとね、おえかき」
「うん、分かった。じゃあ、画用紙と色鉛筆持ってきてくれるかな?」
「うん」
さっきまで、大泣きしてたのになぁ~
もう、笑ってるよ。
真子ちゃんの無垢な笑顔を見ていたら、
思わず顔から笑みが零れてきた。
ツンツン…。
「うん?」
下を向いたら、吾郎が、むくれた顔で
「おにいちゃん、ほら、キャッチボールしよう」
「おぉ~悪い。待たせてごめんな。吾郎。行こうか。」
と、まだ、むくれた顔の吾郎を抱きかかえて
真子ちゃんを朝美に任せてグローブとボールを手に取り
庭に向かった。